宅配の委託ドライバーで月50万は稼げるのか?

  • 2020年3月2日
  • 宅配
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ハマーン
ハマーンです
ヤマトと佐川の委託ドライバーを通算2年半ほど経験しました。
その経験から宅配の委託ドライバーで月50万稼げるのかを考察していきます。

宅配の委託で月50万は稼げるのか?

急募!宅配委託ドライバー!平均月収50万以上!

こんな求人を最近よく見かけます。

結論から言うと、宅配の委託ドライバーで月50万以上は可能です。

但し、コンスタントに月50万以上稼ぎ続けるのは難しいです。

多分、コンスタントに月50万以上稼ぎ続けているドライバーは全体の2割程だと思います。

ということは、ほとんどの方は無理ゲーということになります。

 

一にも二にも単価が大事!

単価は売り上げに直結するので超重要です。

田舎や都会でもかなり変わってきますが、平均160円~170円程です。

それ以下の単価になるようでしたら、絶対やめておきましょう!

探せば、いい条件のとこをはいくらでもあります。

単価について詳しく見ていきます。

委託会社から抜かれる手数料は10%以下に抑えよう

宅配の委託ドライバーをする際に委託会社を通すことになります。

ヤマトや佐川と直で取引できるといいのですが、始めはそうはいきません。

まさにこの図の通りです。

元請けが委託会社で下請けが我々ですね。

でもでも、間に色んな人が介入して、孫請け、ひ孫請けで働いているお気の毒な人もたくさんいる業界なので注意が必要です。

話を戻すと、我々は下請けなので、委託会社から受け取る売り上げはピンハネされたものになります。

ここで、先ほどの単価の話ですが、160円~170円くらいはないと厳しいという話をしましたが、この単価はあくまでピンハネされた後の単価です。

そして、このピンハネの比率ですが、10%が目安と覚えておきましょう!

たまに、20%ピンハネされてる人なども見かけますが、ありえないです!

ピンハネの比率については、面談時によく確認しましょう!

 

消費税は内税なのか外税なのか(基本は外税で交渉しよう)

続いては消費税についてです。

我々個人事業主なので、売り上げに対して消費税が発生します。

しかしながら、年間の売り上げが1000万以下であったり、開業から2期は消費税の免税事業者として登録ができます。

ほとんどの委託ドライバーは、年間の売り上げが1000万に満たないので、消費税の納税義務が発生しないと考えられます。

なので、委託会社はあなたがたは、免税事業者なので消費税は内税ですよ!みたいな訳の分からない理論で話を進めてきます。

ただ、私なんかもそうですが、ドライバーだけでなく、複合的に事業を行っている場合、1000万の売り上げなどはすぐに越えてしまいます。

例えば、単価170円(内税)の場合、170円の内10%の17円が消費税です。

そうなると実際の売り上げは170円ー17円の153円となります。

あれ?手取り少なくない?となる訳です。

しかも、最低欲しい単価の160円を割ってしまってます。

さらに、冷静に考えると、委託会社から10%ピンハネされてるとして、内税の場合はさらに10%ピンハネされてることになるので、20%ピンハネされてることになります。

坊主丸儲け以上の丸儲けです。

消費税に関しては、面談時に外税にしてもらえるよう必ず交渉しましょう!

 

一日の最低配達個数(月50万の売り上げを作るため)

では、具体的に一日何個配達すればいいのでしょうか?

配達には大きな壁が立ちはだかります。

それは、社会問題にもなっている不在..

不在は1円にもなりません。むしろ、ガソリンを使ってるのでマイナスです。

では、不在はどれくらいあるのでしょうか?

不在は持ち出した荷物の約2割と思っておけば問題ありません。

具体例です。

単価が160円の場合

160個/日の荷物を持ち出しし、その内2割の32個が不在だった場合。

配達完了個数は128個になります。

128個×160円=20480円が一日の売り上げとなります。

20480円×25日出勤=512000円となります。

週休2日くらいほしい人は

一日の持ち出しを170個くらい持ち出せば、配達完了個数が136個にるので22日出勤くらいで売り上げ50万を超えてきます。

問題は、そんなに配達できるのか?ということですが、普通の人であれば慣れれば楽勝です!

慣れは個人差がありますが、2週間から1か月もすればな慣れますのそこは安心してください。

逆にその期間でも慣れないのであれば、別の仕事を探しましょう!

 

単価の次はエリアが肝心

配達エリアは超重要です。

いいエリアか悪いエリアかの判断は簡単です。

ズバリ、不在が多いのか少ないのかです。

他にも補足するならば、マンションが多いのか、戸建てが多いのか、エリア内に踏切や、混雑する交差点があるかなどいろいろありますが、不在率が少ないエリアが圧倒的に有利です。

しかし、こればっかりは我々が事前にわかるものではないので、稼働してみて随時交渉していくのがいいでしょう。

売り上げはあくまで売り上げ経費をしっかり把握しよう

ここまでの流れで、単価、エリア、荷物の個数がしっかりあれば月50万は可能です。

しかし、掲題の通り、売り上げはあくまで売り上げです。

月50万の売り上げに対して、経費はいくらかかっているのでしょうか?

以前の私の例を参考にしてください。

ガソリン代月5回程満タン 約24000円

車検(月に換算した場合) 約3000円

車両メンテ(オイル交換、タイヤ交換等を月に換算した場合)約5000円

保険 約10000円

駐車場代 13000円

約55000円/月

これくらいは最低でも経費でかかります。

車両をリースする人ならもっとかかりますね。

結局、経費を考慮すると、月50万はなかなかハードルが高いです。

なので、私が知ってる限りでも約2割程しかその領域に達していません。

 

まとめ

宅配の委託で月50万の利益をコンスタントに稼ぎ続けるのは結構無理ゲーです。

月40万の利益でしたら、5割ほどの人は達成できると思います。

月30万の利益でいいんだったら8割はいけますね。

委託会社は人集めるのが仕事なので、売り上げベース(しかも一番いいときの)で求人広告を出してきますが、そんな建前の数字には騙されず、経費もしっかり頭にいれましょう!

因みに私の宅配の最高売り上げは12月の繁忙期の80万円が最高です。

経費はその月約7万円程かかっていたので利益で73万です。

結構いい数字ですが、次の月は暇すぎて利益26万でした…

宅配の仕事は人から感謝されて、やりがいのある仕事なので、悪徳な委託会社に騙されず、毎日気持ちよく稼働でいることが重要です。

皆で日本の物流インフラを支えましょう!

 

 

 

 

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